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空き家管理を自分でするときのチェックリスト|やること・頻度と、管理サービスの選び方

遠くに山が見える、住宅街の路地

空き家管理を自分でするときに、1回の見回りでやること、季節ごとの注意、管理サービスを選ぶときの確認点を、チェックリストにまとめました。管理を続けるか手放すかを考えるときの、費用の書き出し方もご紹介します。

「実家が空き家になって、ときどき見に行っている」「何をすればよいのか、よく分からない」。そんなご相談をよくいただきます。

結論から言うと、空き家管理を自分でするなら、月に1回ほどの見回りで「換気・通水・雨漏りの確認・郵便物・庭木」の5つを続けることが基本です。通うのが難しくなったら、管理サービスに頼むか、売る・貸すなどで手放すかを考えます。

この記事では、1回の見回りでやることのチェックリスト、季節ごとの注意、管理サービスの選び方、そして「いつまで管理を続けるか」の考え方をまとめます。空き家の管理の方法の全体は、相続・空き家のご相談ページでもご紹介しています。

空き家管理は「月に1回の見回り」が基本です

人が住まなくなったおうちは、思った以上に早く傷みます。

  • 窓を開けないため、湿気がこもり、カビが出やすくなる
  • 水を流さないため、排水口の水が乾き、においや虫が上がってくる
  • 小さな雨漏りに気づかず、天井や柱まで傷んでしまう
  • 郵便物がたまり、空き家だと分かってしまう

法律(空家等対策の推進に関する特別措置法)でも、空き家の持ち主は、周りに悪い影響を与えないよう、適切に管理するよう努めることとされています。法律で決まった回数はありませんが、月に1回ほどの換気と通水が、目安としてよく挙げられます。

1回の見回りでやること(チェックリスト)

印刷して、見回りのたびにお使いください。

外まわり

  • □ 屋根・外壁・雨どいに、はがれや破損がないか
  • □ 窓ガラスや玄関の鍵が、壊されていないか
  • □ 庭木や雑草が、道路やお隣にはみ出していないか
  • □ ゴミの投げ込みや、不審な跡がないか
  • □ 郵便受けに、チラシや郵便物がたまっていないか

おうちの中

  • □ すべての窓と押し入れを開けて、しばらく換気する
  • □ 台所・洗面所・お風呂・トイレの水を、数分ずつ流す
  • □ 天井や壁に、しみやカビがないか(雨漏りのサイン)
  • □ ネズミや虫の跡がないか
  • □ 使わない家電のプラグを抜いているか(火事の予防)

帰る前に

  • □ 毎回同じ場所の写真を撮って、記録する
  • □ 戸締まりと、水道の元栓を確かめる
  • □ ご近所に、ひと声かける(連絡先を伝えておくと安心です)

写真は、ご家族と共有しておくと、「前回と比べて変わったところ」に気づきやすくなります。

家とチェックリストのイラスト

季節ごとに、気をつけたいこと

季節 気をつけたいこと
春(3〜5月) 草木が伸び始めます。草取りや剪定の予定を立てます
梅雨(6〜7月) 湿気がこもりやすい時期です。換気の回数を増やせると安心です
夏〜台風の時期 台風の前に、飛ばされやすい物を片付けます。台風のあとは、屋根・外壁・窓を確かめます
秋(10〜11月) 落ち葉で、雨どいが詰まりやすくなります
冬(12〜2月) 冷え込む日は、水道管の凍結に気をつけます

福岡県や北九州市のあたりも、台風の通り道になることがあります。台風や大雨のあとは、臨時に様子を見ることを、管理の予定に入れておきましょう。

遠くて通えないときの、3つの方法

1.ご親族やご近所に頼む

近くにお住まいのご親族やご近所に、外から様子を見てもらう方法です。鍵を預けるか、どこまでお願いするかを、はっきり決めておきます。

2.空き家の管理サービスに頼む

不動産会社や警備会社などが、空き家の見回りを行うサービスを提供しています。2023年12月の法改正では、市区町村が、空き家の管理や活用を支える法人(空家等管理活用支援法人)を指定できる仕組みもできました。お住まいの市区町村に、相談先を聞いてみるのもよい方法です。

3.売る・貸すなどで、手放す・活かす

今後、住む予定も使う予定もない場合は、売る・貸すといった方法も考えます。

鍵を手渡す二人の手

管理サービスを選ぶときの、8つの確認点

  1. 見回りの頻度(月1回など)
  2. 1回の作業の内容(外から見るだけか、室内の換気・通水までか)
  3. 報告のしかた(写真付きか、メールやLINEで届くか)
  4. 鍵の預け方と、保管のしかた
  5. 台風や大雨のあとに、臨時の見回りがあるか
  6. 不具合が見つかったとき、連絡だけか、修理の手配までか
  7. 料金(毎月の料金と、草刈り・清掃などの追加料金)
  8. 契約の期間と、解約のしかた

料金は、作業の内容や地域によって違います。同じ条件で、2〜3社の見積もりを比べると、選びやすくなります。

火災保険と、電気・水道の契約も確かめてください

空き家になると、火災保険の契約の区分や、補償の内容が変わることがあります。保険会社に「空き家になった」と伝えて、補償の対象になるかを確かめてください。電気と水道は、見回りの換気や通水に使うため、契約を残しておく方も多くいます(基本料金はかかります)。

管理を続けるか、手放すかの考え方

管理を続けるかどうかは、1年でかかる費用と手間を書き出すと、考えやすくなります。

書き出す項目 内容
税金 固定資産税・都市計画税
光熱費 電気・水道の基本料金
保険 火災保険などの保険料
管理 通う交通費、または管理サービスの料金
庭 草刈り・剪定の費用
修繕の備え 屋根・外壁・設備の修理

たとえば(例)、片道2時間で、往復の交通費が1万円かかる場合、毎月通うと、交通費だけで年12万円、移動の時間は年48時間になります。費用だけでなく、時間と体力も、大切な「コスト」です。税金などのお金の全体は、空き家を持ち続けるとかかるお金と手間で、くわしくご説明しています。

管理の続け方を見直すきっかけには、次のようなものがあります。

  • 通うのが、体力的・時間的につらくなってきた
  • 屋根や外壁などの大きな修繕が必要になった
  • 市区町村から、管理について連絡や指導があった
  • 相続した空き家を売るときの税金の特例(3,000万円の特別控除)の期限が近い(要件と期限があるため、税務署または税理士にご確認ください)

2023年12月の法改正については、国土交通省の空家法改正のページで確かめられます。相続したおうちの名義が、亡くなった方のままの場合は、売る・貸すの前に名義の整理が必要です。相続登記の義務化もご覧ください。

当相談室の進め方

当相談室では、「管理を続けるか、手放すか」を決めるための材料づくりをお手伝いしています。

  • 売る場合に、いくらになるかを、100社以上の加盟企業に一括で査定依頼できます(相談・査定は無料です)。
  • 遠方にお住まいでも、オンライン面談やLINEでご相談いただけます。
  • 相続登記がまだの場合は、提携する司法書士にご相談いただけます。
  • 結果は比較一覧表にしてお渡しします。その日に決めていただく必要はありません。

福岡市・北九州市のご実家については、福岡市の窓口・北九州市の窓口のページもご覧ください。

まとめ

  • 空き家管理を自分でするなら、月に1回ほどの見回りで、換気・通水・雨漏りの確認・郵便物・庭木を確かめます。
  • 台風や大雨のあとは、臨時の見回りを。写真で記録を残すと、変化に気づきやすくなります。
  • 通えないときは、ご親族・ご近所、管理サービス、または売る・貸すを考えます。サービスは8つの点で比べます。
  • 続けるかどうかは、1年の費用と手間を書き出して、ご家族で話し合うと決めやすくなります。

「売るといくらになるか」だけでも知っておきたいときは、無料の一括査定からご相談ください。

この記事のよくある質問

空き家の管理は、どのくらいの頻度で行えばよいですか

法律で決まった回数はありませんが、月に1回ほどの換気と通水が、目安としてよく挙げられます。台風や大雨のあとは、臨時に様子を見に行くと安心です。

遠方に住んでいて通えないときは、どうすればよいですか

空き家の管理サービスに頼む方法があります。見回りの頻度、作業の内容、報告のしかた、鍵の預け方、料金を、2〜3社で比べてから決めます。近くのご親族やご近所に、外から様子を見てもらう方法もあります。

管理が不十分だと、どうなりますか

2023年12月の法改正で、管理が十分でない「管理不全空家」も、市区町村の指導・勧告の対象になりました。勧告を受けると、土地の固定資産税の軽減(住宅用地の特例)が外れることがあります。
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