実家の整理を、思い出を大切にしながら進めるには|片づけ・話し合い・住まいの選択肢

思い出の詰まった実家は、気持ちの整理に時間がかかって当然です。ご本人の気持ちを聞く、大切なものを仕分ける、書類と権利関係を確かめる、住まいの選択肢を並べる。4つの順番と、遠方のご家族との進め方をまとめました。
実家には、ご家族で過ごした時間が、そのまま残っています。片づけようと思っても、アルバムを開くたびに手が止まる。そんな思いをされた方も、いらっしゃるのではないでしょうか。気持ちの整理に時間がかかるのは、当然のことです。この記事では、思い出を大切にしながら進めるための、4つの順番を整理します。①ご本人の気持ちを聞く、②大切なものを仕分ける、③書類と権利関係を確かめる、④住まいの選択肢を並べる、の順です。
まず、急がなくて大丈夫です
片づけは、急がなくて構いません。ご両親が今も住んでいる場合、おうちの中の物は、ご本人の持ち物であり、思い出です。ご家族の都合で、先に片づけを進めると、ご本人の気持ちを傷つけてしまうことがあります。「片づける」より先に、「話す」ことから始めます。

① ご本人の気持ちを聞く
「どこで暮らしたいか」「何を残したいか」「何が心配か」を、急かさずに伺います。思い出話から入ると、話しやすくなることがあります。おうちの将来は、所有者であるご本人の意思が出発点です。話し合いの進め方は、ご両親のおうちをご家族で話し合うときの6つのポイントでご説明しています。
② 大切なものを仕分ける
仕分けには、4つの箱があると進めやすくなります。
- 残す:これからも使うもの、手元に置きたいもの
- ご家族で分ける:形見になるもの、写真やアルバムなど
- 手放す:役目を終えたもの
- 保留:迷うもの。急いで決めなくてよい箱です
「保留」の箱をつくると、迷う物を、その場で決めずに済みます。大きな家具や家財の処分には、時間も費用もかかるため、あとから考えて構いません。
ご本人の同意なしに処分すると、気持ちが傷つき、そのあとの話し合いが難しくなることがあります。仕分けは、ご本人と一緒に、ご本人のペースで進めてください。なお、ご本人が亡くなったあとの片づけでは、相続財産を処分すると、相続放棄ができなくなる場合があります(民法第921条)。放棄を考えているときは、処分の前に、専門家へご確認ください。
③ 書類と権利関係を確かめる
おうちの今後を考えるには、次のことを確かめておく必要があります。
- 名義は誰か(登記事項証明書で確かめられます)
- 住宅ローンや抵当権が残っていないか
- 固定資産税の納税通知書(毎年の税額が分かります)
- ローンの返済予定表、保険証券、契約書など
名義が亡くなった方のままのときは、相続登記の義務化もご確認ください。必要な書類は、相談前に準備する書類にまとめています。書類がそろっていなくても、ご相談は始められます。
通帳、印鑑、権利関係の書類、保険証券は、片づけの途中で紛れたり、誤って手放したりしないよう、先にひとつの場所へまとめて保管しておきます。
④ 住まいの選択肢を並べる
気持ちと現状が見えてきたら、選択肢を並べて比べます。
- 住み続ける:今の暮らしを続けられます。要介護・要支援の認定を受けた方は、手すりの取付けや段差解消などの小規模な改修に、介護保険の住宅改修(支給限度基準額20万円の範囲で、費用の一部が支給)を使える場合があります。事前の申請が必要です。地域包括支援センター・ケアマネジャー・市区町村にご確認ください。
- 貸す:空き家にならず、家賃収入が見込めます。修繕や管理の負担があります。
- 売る:管理や税金の負担から離れられます。思い出のおうちを手放すことになります。
- リースバック:売って現金にしながら、住み続けられます。ただし、売却価格は通常より低めで、お家賃がかかります。住める期間は契約の種類で決まり、買い戻しは、契約で前もって決めておいた場合に限られます。条件に合うオーナー様が見つからない場合もあります。
- ご親族に譲る:思い入れのある方が引き継げます。名義や税金の手続き、ご家族の話し合いが必要です。
比べ方は、実家が空き家になる前にでご説明しています。リースバックが合わないときの別の道も、ご案内しています。

遠方のご家族も、オンラインで一緒に
実家に何度も帰れない方も、いらっしゃると思います。当相談室のオンライン面談は、約40分、ご来店は不要です。ご本人と、離れて暮らすご家族が、それぞれの場所から同じ画面を見ながら、一緒にお聞きいただけます。相談・査定・面談は無料です。面談の当日にご契約をお願いすることはなく、書面を持ち帰って、ご家族で相談できます。
まとめ
実家の整理は、気持ちを聞く、仕分ける、書類を確かめる、選択肢を並べるという順で、急がずに進めます。思い出の整理に、時間がかかるのは当然です。ご家族の数だけ、ちょうどよいペースがあります。離れて暮らすご家族とも、オンライン面談を申し込むから、ご一緒にお話しください。
この記事のよくある質問
実家の片づけは、いつから始めればよいですか
ご本人の持ち物を、ご家族が先に処分してもよいですか
遠方に住んでいて、実家に通えません。どうすればよいですか


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